003
はじめてビールを飲んだ
お酒を飲むのは初めてじゃなかった
一度 失恋に近い思いした時に
どうしても酔いたくて
母親が半分ほど残した酎ハイを飲んだけど
さほど不味くなかった
はじめてのビールは
くそ不味かった
これを好き好んで飲む人の気が知れないなと思った
とにかく苦かった
泡が不味かった
炭酸がきつかった(炭酸が苦手)
野菜とかの苦さじゃない
まずい苦さだった
3時間かけて缶一個飲み終えた
この謎のさみしさを埋めたくて飲んだビールは
不味さだけを埋めて
終わった
いつかこの味を美味しく感じるのだろうか
次は大人しく20歳になったら飲もうと思う
でも10代のうちに飲めてよかった
そう思うことにした
あさろくじ。